森田 修平さん 2013年度卒業 進学

大阪工業大学 大学院/.

大学院に進学して良かったこと

現在の仕事

"現在、ヨーロッパの広場について大学院で研究しています。
もう少し具体的に述べますと、1890年代に活躍したウィーンの都市計画家のカミロ・ジッテが行った調査、研究をより明確なものにしようというものです。その調査、研究は広場の「芸術性」に基づいて行われています。しかし「芸術性」の基準はジッテの主観によるところが強く、ジッテの書籍「広場の造形」からでは理解し難いという点が挙げられます。そこで私はその結果を具体的に数値化することで、ジッテの言う「芸術性」の基準を客観的でわかりやすいものにしようと日夜研究に取り組んでいます。
今後は大学で行われている「海外研究支援プログラム」を利用して実際にウィーンへと赴き、短期間ではありますが現地で広場の調査やこれまで行われた既往研究から情報収集を行い、自分の研究をより深めていこうと考えています。
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在学中の学び

"建築学科の授業の中で一番「建築らしい」授業と言えば、やはり「建築設計」の授業だと思います。「建築設計」では住宅設計から始まり、図書館など徐々に設計課題の規模が大きくなっていきます。それと並行して「建築構造」や「建築環境」、「都市計画」など、学年を経るごとに学ぶべき建築分野が多岐にわたっていき、年々忙しくなっていったことを覚えています。
その中で私は都市計画に興味を持ち、4回生からは都市計画の研究室に在籍しています。また卒業設計では大阪の中心地・大阪駅周辺を対象に「都市計画と建築の在り方」を提案し、優秀賞を頂くことが出来ました。
建築分野を多面的に学ぶことによって、日々さまざまな勉強に追われながらも自分のやりたいことを4年間で見つけ出すことができ、それらが実を結んだのだと思っています。
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先輩からの一言

"学ぶべきことが多く、課題も多いということが「大阪工業大学の建築学科は厳しい」と言われる所以だと思います。しかし建築を広く学ぶことで、自分のしたいこと・得意分野を見極めることも出来ます。
自分のしたいことが分かると、不思議とさまざまなことに興味を持つようになります。大学院に進学する利点の1つに、自分の興味のあることに本格的に取り組むことが出来ることが挙げられます。
私自身も研究対象であるヨーロッパの広場について詳しく調べていくうちに、実際に自分の目で見て確かめたいという気持ちが湧き、短期留学に行く機会を頂きました。まさか自分が海外へ研究に行くとは考えてもいませんでしたが、これも大学院に進学したからこそ出来たのだと日々感じています。
皆さんも大学生活を4年ではなく6年と考えて、勉学に取り組む計画を立ててみることで、もしかしたら本当にしたいことが見つかるかも知れません。
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