岡本 安美さん 1998年度卒業 就職

株式会社石本建築事務所/九州支所

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大阪工業大学での学びが今の自分の礎

現在の仕事

建築設計事務所で構造設計という仕事をしています。建物を支える基礎や柱の形状や大きさを決めたりする仕事です。ただコンピューターに数値を入力して計算させるだけではありません。建物の骨組みを「デザイン」するのが重要です。時には骨組みが建物の「顔」になり、快適な空間を形成し、大地震時にも倒壊しない強さを備える非常に大切な役割を担っています。限られた時間の中、限られた予算内で最高の建築を設計するためには、自分の知識・経験をフル活用し、社内外のチームメンバーと何度もミーティングを重ねていくことが必要です。何度も壁にぶち当たってもメンバーで力を合わせて乗り越えて完成する建築は、自分が生きている証を残せる仕事の一つだと感じています。

在学中の学び

高校までの様々な科目を習得する授業と違い、大学では専攻科目を深く突き詰めて研究を行います。そのため教科書に書かれている内容も簡単に信用せず、記述されていることに間違いがないかを一つずつ自分で確認しながら習得していくのだと教えて頂きました。常に試行錯誤して深く考え、自分で納得ができる仕事をするためにはそのような経験が非常に役立ちます。また大阪工業大学には高度な実験センターがあり、そこで研究室仲間と実験・研究を重ねた日々が、今の自分の礎となっていると言っても過言ではありません。学部・大学院時代に懇切丁寧にご指導して頂いた研究室の教授及び先輩方には本当に感謝しています。

先輩からの一言

"建築の仕事をする上では、大学で学ぶ建築の専門知識はもちろんですが、語学などの一般教養科目も一つとして無駄なものはありません。大学時代に接する先生、友人、先輩後輩、バイト仲間、家族親戚、その他すべての人とのコミュニケーションも大事にして下さい。海外旅行、ボランティア活動、アルバイト、読書など学生時代にしかできない経験は全部やり尽くす勢いで、あらゆる事を学び、吸収して頂きたいと思います。学生時代に培った知識・経験・コミュニケーション能力は、建築の仕事に必ず役に立ちます。
社会に出てから何度も経験することになる辛いこと、苦しいことを喜びや楽しみに変える手段は、充実した学生時代の経験から学ぶことと思います。
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