2015年度卒業製作

高野の酒場がつくる蔵

東野 健太

▼課題要点

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宿泊を含んだ本物の酒づくりの工程を体験する

現在の清酒業は衰退の一途をたどっている。かつて酒づくりは寺院で行われ地域の信仰ともに受け継がれてきた。計画地の河内長野にもその流れを受け継ぐつくり酒屋が存在したが現在では一軒のみとなり、地域との関係は希薄化している。ここに、近年増加している観光客を取り込み、酒づくりや地域の情報を発信する場を設計する。設計を行う上で酒づくりの重要な要素となる麴と酵母への影響を考慮し、改修空間のレベル分けを行った。通常は見ることのできない作業を近くで感じられ、酒づくりがより身近なものへと変わる。観光施設としての要素を新たに加えることで、長年地域に育てられてきた酒づくりが地域の文化を発信する場となる。