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ここでは、食品微生物学研究室にある研究機器の数々を紹介しています。

紫外可視分光光度計

特定の波長の光を液体に照射した時の透過率(吸光度)を測定するための装置です。

DNAやタンパク質の濃度を測ったり、酵素活性を測定したりする時に使用しています。
使用する頻度はとても高く、配属された卒研生は必ずと言っていいほど使用する機器です。


マイクロプレートリーダー

原理は「紫外可視分光光度計」と同じですが、この機械は一度に最大96サンプルの吸光度を数10秒で測定することができます。 多くのサンプルの吸光度を測定しなければいけない時に非常に便利です。

Bradford法を用いたタンパク質の濃度定量などに使用しています。



分光蛍光光度計

分析サンプルの吸光度ではなく、蛍光を測定するための装置です。
吸光を分析するよりも高感度な分析が可能です。また蛍光を出す物質は限られており、さらに励起波長と蛍光波長の両方が一致するような物質はほとんどありません。 そのため、高い選択性を持って分析することができます。


超高速液体クロマトグラフィー(UPLC)

疎水性相互作用や静電相互作用などを利用して、混合物を分離分析するための機器です。
従来の高速液体クロマトグラフィー(HPLC)よりも短時間での分析が可能になっており、多くのサンプルを分析しなければいけない研究では非常に重宝しています。

発酵食品の成分分析を行っている学生が使用しています。

写真は載せていないですが、研究室にはHPLCもあります。

クリーンベンチ

微生物を培地に植菌するときや、無菌的にしなければいけない操作をするときに使用します。
研究室には大小合わせて4台のクリーンベンチがあります。

卒研生の中には微生物を扱わない研究をしている学生もいますが、当研究室に配属された学生のほとんどが必ず使用します。

培養器

庫内を一定の温度に保って微生物を培養するための機器です。
このタイプの培養器は寒天固体培地での培養や、液体培地を静置して培養したい時に使用しています。

当研究室では、大腸菌を培養するために37℃、好熱菌を培養するために60℃に常時設定した培養器があります。 これ以外の温度で培養したい時に使用する培養器も数台置いています。



振盪培養器

こちらは、液体培地を振盪しながら培養したい時に使用する培養器です。 試験管、フラスコなど目的に応じて、様々なサイズの容器を振盪させます。
上記の培養器と合わせて、研究室では常に誰かが使用している機器になります。

ちなみに、右側の写真の培養器は、2 L、3 Lサイズのフラスコを振盪することができ、また温度も100℃まで設定することができる特別仕様の振盪培養器となっています。

顕微鏡

モニターに映しながら観察するタイプの顕微鏡になります。
研究室にはこの写真とは違うタイプの顕微鏡もあります。

微生物の形態を観察したり、固体培地上にできた微生物のコロニーを観察する時に使っています。



オートクレーブ

培地や試薬、それから実験器具などを滅菌するために使用する機器です。

微生物を扱う実験をするときは基本となる機器ですので、私たちの研究室でも毎日休むことなくフル稼働しています。

遠心分離機

高速回転により生じる遠心力を利用して、固体と液体、あるいは液体と液体を分離するために使用する機器です。 培養した微生物を培地と分けたり、UPLCで分析するサンプルから固形物を除去したりするときなど、様々な場面で使用します。

研究室には、1.5 mlサイズのチューブから500 mlサイズのボトルまで遠心分離できるように、複数の遠心機を所持しており、 遠心分離したいサンプルの容量に応じて使い分けています。


超音波破砕機

超音波の衝撃によって、菌体を破砕するための機器です。
微生物から、DNAやタンパク質(酵素)を調製するときに使用しています。


マルチビーズショッカー

こちらも菌体を破砕するための機器ですが、ガラスビーズや金属球などを用いて菌体を破砕します。
超音波破砕機では破砕できない微生物や、植物などを破砕したいときに使用しています。


純水製造装置+超純水製造装置

実験で使用する蒸留水、イオン交換水などを製造することができる装置です。
またイオン交換水をさらに精製して超純水(比抵抗が18.2 MΩ・cm)と呼ばれるレベルの精製水を作ることができる装置も併設しています。

超純水は主にHPLCやUPLCを用いた実験に使用しています。


サーマルサイクラー

目的のDNA断片を増幅することのできる、PCRを行うための装置です。

大腸菌を用いた酵素の大量発現系を構築する研究に携わっている学生が使用しています。
うちの研究室では、他の機器と比べると使用頻度は少ないです。


凍結乾燥機

凍らせたサンプルから液体成分を昇華させて乾燥(フリーズドライ)させるための機器です。

発酵食品をUPLCで分析するための前処理として、あるいは電子顕微鏡(生命工学科の他の研究室が所持しています)で観察するサンプルの前処理などにおいて 使用しています。
この機器も使用頻度は少ないです。


電子天秤

試薬の重さを量るために使用しています。
試薬の重さを正確に量らなければ、信頼性のあるデータは得られません。 ですので、正しい使用法を心がけ、また使用後も常に清潔に保つように指導しています。

もちろん、微量な試薬を量り取れる精密天秤も所持しています。


pHメーター

試薬や培地のpHを測定するために使用しています。
pHもしっかり調整しておかないと、安定した実験結果は得られません。 ですので、電子天秤と同じく見かけの派手さはありませんが、研究室においてとても大事な機器の一つと言えます。

写真のタイプ以外に、ハンディタイプのコンパクトなpHメーターも研究室にはあります。



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