大阪工業大学の今をお伝えするニュース・イベント・新着情報の総合情報発信サイト

大阪工業大学の今をお伝えするニュース・イベント・新着情報の総合情報発信サイト

新着情報

ナノ材料マイクロデバイス研究センター

N-station

センターの研究成果が日刊工業新聞に掲載

2008年1月8日 (火)

  掲載された研究内容は,センターのハイテクリサーチグループが文部科学省からの選定を受けて取り組む「人に優しい機能集積ナノ材料の創製とマイクロデバイス応用(Nanotechnology for the next generation)」のうち,ナノ半導体基盤材料研究グループ(グループリーダー:佐々誠彦センター長)が手がけている酸化亜鉛を用いたバイオセンサーに関するものです.このセンサーの開発は当該研究グループがナノ構造複合材料研究グループ(グループリーダー:棚橋一郎教授)の協力を得て進めており,電解液中で動作可能な電界効果型トランジスターのゲート電極部にpH感応膜ならびに生体物質と特異的に反応する酵素を固定化した構造をしています.酸化亜鉛は化粧品やベビーパウダーにも沢山使われている材料で,安価で生体適合性に優れています.また,透明であるため,このセンサーは光を用いた分析手法との組み合わせも可能です.現在はサファイア基板上に作製していますが,低温でいろいろな基板材料の上に成膜可能で加工も容易な酸化亜鉛の特徴を活かして,将来は低価格のバイオセンサー開発に繋げる予定です.

 発行部数の多い「日刊工業新聞」に掲載されたことで,本学の研究成果が学会のみならず,産業界でも多くの注目を集めるものと期待されます.


20080108-1.jpg