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ナノ材料マイクロデバイス研究センター

N-station

センター利用学生の研究発表が国際会議の学生講演賞を受賞

2008年6月2日 (月)

 当センターで研究をしている高木大輔君(工学研究科電気電子工学専攻 博士前期課程2年)が,米国電気電子工学会の電子デバイス部会関西支部(IEE EDS Kansai Chapter)の主催する「次世代電子デバイスに関する2008年度国際会議(2008IMFEDK)」での学術講演で,学生講演賞(Student Award)を受賞する名誉に浴しました.心からお祝いを申し上げます.
 IMFEDKはIEEE関西支部の開催する国際会議として毎年春に開催され,高木君が受賞した本年度は5月22,23日に大阪市の大阪大学中ノ島センターにて実施されました.学生講演賞は優秀な講演を行った学生に贈られるもので,本学からの受賞は昨年度の小山政俊君(現在:電気電子工学専攻 博士後期課程3年)に続いての二人目です.
 受賞対象となった講演は筆頭著者(登壇者)の高木君が,電気電子工学専攻 博士前期課程1年の橋本充弘君,同2年の橋本貴史君と井ノ上智之君,研究を指導する電気電子工学専攻の小池一歩准教授,佐々誠彦教授,井上正崇教授,矢野満明教授ならびに研究員の尾形健一博士と連名で行ったもので,「Characteristics of an Enzyme-Modified ZnO/ZnMgO Heterojunction Field-Effect Transistor as a Biosensor (酵素を固定化したZnO/ZnMgOヘテロ接合電界効果トランジスタのバイオセンサーとしての特性)」という題名です.内容は,酸化亜鉛というワイドギャップ半導体で作製した透明トランジスタのゲート電極に酵素を固定化して血糖値センサーとしての特性を検討したもので,環境や人体に優しく低温での作製が可能な酸化亜鉛の特性を活かした次世代医用電子デバイスとして注目を集めました.高木君は本学電子情報通信工学科での卒業研究のときからこの研究に取り組んでおり,「先輩の皆様が積み上げてきた研究成果を代表して受賞できたもので,実験を手伝ってくれた仲間に感謝するとともに,これからも一層の成果があげられるよう頑張ります」と話しています.

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写真は,賞状を手にする高木君