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新着情報

ナノ材料マイクロデバイス研究センター

N-station

ハイテクリサーチ第5回シンポジウム実施報告

2010年10月29日 (金)

                             センター長    佐々誠彦
                             プロジェクト統括 矢野満明

 ナノ材料マイクロデバイス研究センターのハイテク・リサーチ・プロジェクト「人に優しい機能集積ナノ材料の創製とマイクロデバイス応用(Nanotechnology for the next generation)」では,2010年10月29日(金)に第5回シンポジウムを開催いたしました.このシンポジウムは,当プロジェクトが文部科学省のハイテク・リサーチ・プロジェクトに選定された2006年度から毎年秋に開催しているもので,今回が最終年度となります.学内外の皆様にプロジェクトの最近の研究成果の一端をご紹介するとともに,この分野の第一線でご活躍の著名な先生方から貴重なご講演を戴きました.


 当日は心配された台風の影響もなく,講演会(1号館3階131教室,13:20〜17:20),懇親会(5号館2階電子情報通信工学科大学院講義室,17:40〜19:00)に多くの方々のご参加を頂戴しました.

 学外招待者21名,学内教職員27名,大学院生20名,学部学生43名,計111名

 講演会では,井上正崇学長のご挨拶の後,ナノ構造複合材料研究グループを代表して丸山敏朗研究員が「銀ナノ粒子による蛍光増強」を,ナノ半導体基盤材料研究グループを代表して尾形健一研究員が「水溶液からの酸化亜鉛ナノロッドアレイの作製とバイオセンサへの応用」をご報告しました.

 引き続く招待講演では,松井真二先生(兵庫県立大学高度産業科学技術研究所 所長)から「集束イオンビームとナノインプリントを用いたナノ立体構造形成技術」を,石田昭人先生(京都府立大学大学院生命環境科学研究科 准教授)から「金属表面に局在する不思議な光『表面プラズモン』の魅力」を,藤村紀文先生(大阪府立大学大学院工学研究科 教授)から「次世代強誘電体酸化物エレクトロニクス:安心・安全・エネルギー応用に向けて」をお話いただきました.何れのご講演も最新の技術動向と知見をわかり易くお話くださり,プロジェクト担当の教職員の研究に役立つことは勿論,聴講の学生も最先端研究の面白さを満喫させていただきました.

 懇親会では,ご講演を戴いた先生方ならびに遠路東京からお越し頂いた白木靖弘先生(東京都市大学 副学長)と松島裕一先生(早稲田大学研究戦略センター 教授)の外部諮問委員を中心に,学外からご参加の皆様も交えて,プロジェクト担当の教職員や研究員が和やかに情報交換を行いました.
 遠路わざわざお越しくださった講師の先生方と外部諮問委員の先生方をはじめ,ご来臨賜りました学外および学内の皆様,準備と片付けを手伝って頂いた院生諸君に厚く御礼を申し上げ,ご報告と致します.


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写真左は,1講演会場の様子,2挨拶をされる井上学長,3研究報告中の丸山研究員,4同じく尾形研究員.

写真右は,1ご講演中の松井先生,2石田先生,3藤村先生と,4休息時間中に行われた石田先生による金ナノ粒子のデモンストレーション実験を楽しむ大学院学生.