大阪工業大学の今をお伝えするニュース・イベント・新着情報の総合情報発信サイト

大阪工業大学の今をお伝えするニュース・イベント・新着情報の総合情報発信サイト

新着情報

ナノ材料マイクロデバイス研究センター

N-station

国際ワークショップ実施報告

2011年8月26日 (金)

                               センター長  佐々誠彦

 8月23日、ナノ材料マイクロデバイス研究センターは、材料・デバイス・システムの先端分野で国内外の第一線で活躍される研究者をお招きし、大宮キャンパスで「先端材料とデバイスに関する国際シンポジウム」を開催しました。これは、本学が交流協定を締結しているアメリカやドイツ、ポーランドの有力大学との研究交流を通して同研究センターの活性化を図るとともに、研究スタッフや大学院生などの人的交流を通じて国際交流を一層推進することを目的に実施したものです。全てのプログラムが英語で進行され、学外からの参加も加え60人を超える参加者がありました。
 オープニングで井上正崇学長は、大学の歴史や海外の大学との研究交流の状況、学生たちが取り組んでいる海外での研修内容などを紹介したほか、今回のシンポジウムを皮切りに、今後もさまざまな分野で技術進展に寄与できる有意義な交流を継続していきたいとあいさつを述べました。
 講師には、本学が交流協定を結んでいるアメリカ・ライス大学、ドイツ・ミュンヘン工科大学、ミュンヘン防衛大学、ポーランド・ブロツワフ工科大学に加え、東京大学、大阪大学から合わせて7人の著名な先生方を迎え、先端材料として注目されるカーボンナノチューブや原子・分子デバイス,テラヘルツ応用技術などをテーマに、最新の研究成果について講演いただきました。またスペシャルレクチャーとして、ミュンヘン工科大学のPeter Vogl教授からは、半導体デバイス動作の詳細な動作予測の最新手法である非平衡グリーン関数法を量子カスケードレーザに適用し、デバイス構造の問題点と解決法などについて解説いただき、参加者からは積極的な質問が続きました。
 このほか、本学ナノ材料マイクロデバイス研究センターが取り組む「酸化物半導体」や「液晶ディスプレー」に関する最新の研究成果の報告、今年から取り組みを開始 するプロジェクト「セキュアライフを支援するデバイス・システム基盤研究拠点の形成」の概要紹介なども行い、盛況のうちに終了しました。
 また、プロジェクト研究のテーマを担当する大学院生らによるポスタープレゼンテーションでは、招待講演者や外部からの参加者との活発な質疑・応答が行われました。
 なお、24日には大学院生などを対象にした特別講義も行われ、聴講した大学院生たちにとって世界の研究レベル、成果により詳しく触れる良い機会となりました。

20110826-1.jpg20110826-2.jpg20110826-3.jpg

左から「学長挨拶」「講演会」「特別講義」