学科紹介:環境工学科 教員LETTER

2018年度新入生諸君へ:新しい教育カリキュラムがスタートしました

環境工学科 教授 松本 政秀 Masahide MATSUMOTO

 環境工学科では今春70余名の新入生を迎え、例年通り川上村オリエンテーションも楽しく終えることができました。これからが本格的な学業のスタートです。学科教務担当として、新入生ガイダンスでは時間の関係で伝えられなかったことを、ここで補足しておこうと思います。

 本学科の学生が何を学び、何を身につけて卒業するかに関して、私たちは2006年の学科設立以来熟慮を重ねてきました。その結果に基づき、学科の教育カリキュラムを少しずつ修正してきました。

 設立当初は、上下水道や廃棄物処理施設といった都市生活の安全インフラの計画・設計を中心とした構成としていました。2010年、より実際的な演習科目の導入などを中心とした最初のカリキュラム改訂を行い、さらに人工物のみならず自然環境の保全や修復、および持続可能性を考慮した自然資源の利用などの科目が2014年の改定で追加されました。

 この間、2011年3月に東日本大震災と原子力発電所事故が発生しました。その後は、地球温暖化の抑制と矛盾しないエネルギーの安定供給に関しても、強い問題意識が共有されるようになりました。環境工学科でもこの趨勢を受け、現2018年からの新教育課程では「環境エネルギー」分野を明確に立ち上げることで、社会的要請に応えることを意図しました。

 新課程では、この「環境エネルギー」分野に加えて「資源循環」と「自然環境」をあわせた3分野を柱とし、さらにそれらを横断する共通分野として「環境システム」を設定しています。科目数を最小限に絞った上で、4年間で環境技術者としての基盤が十分に身につくように考慮されていますので、怠りなく学んでほしいと思います。

 なお、今年度新入生からは、工学部全体としても卒業要件の強化や年間履修単位数の制限など、これまでに増して熱心な勉学努力が必要となる改訂が行われました。私たち教員もベストを尽くしますので、新入生諸君にも大いに励んでいただくことを期待しています。


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