第4回「環境テクノフォーラム2011」を開催しました

2011年6月25日

講演する片山氏

講演する片山氏

熱の入った質疑応答

熱の入った質疑応答

 6月24日、工学部環境工学科が主催する第4回「環境テクノフォーラム2011」を大宮キャンパスで開催し、学内外から約100人の方が聴講しました。
 大阪広域水道企業団 技術長兼事業管理部長で、本学非常勤講師の片山隆文氏を講師に迎え、「安全でおいしい水の科学-高度浄水処理技術と運転管理の現状・課題-」と題してご講演いただきました。
 同氏が長年携わってこられた大阪府の水道事業についてご紹介いただきました。水のかび臭物質、川の水質悪化、浄水処理過程で原水を塩素殺菌すると発生するトリハロメタンなどの問題を解決するため、1998年、大阪府下の村野・庭窪・三島浄水場に高度浄水処理が導入されました。通常の浄水処理は濁質の除去を主な目的とするものですが、生物処理、活性炭処理、オゾン処理などを用いる高度浄水処理は、通常処理で対応することができない臭気物質、トリハロメタン前駆物質、色度、アンモニア性窒素などを処理することができます。高度浄水処理導入後はかび臭やトリハロメタンが大幅に減少し、水道水が「おいしい水」になったことを、データを示しながら解説されました。
 同氏は今後の高度浄水処理を取り巻く課題として、水源の水質変化、水質規制強化への対応を挙げられました。「高度浄水処理を導入したことで水質改善対策が完了したわけではありません。さらに高度浄水処理の性能を高めることはもちろん、原水の水質保全にも積極的に取り組まなければならないと考えています」と述べられました。
 質疑応答では「同時期に高度浄水処理を導入したのに、浄水場ごとに処理工程が異なる理由」を問われ、「導入時におけるそれぞれの浄水場の問題意識の違いだと考えています。安全な水をつくるには、技術陣の工程管理が大変重要です」とお答えいただきました。

 次回第5回フォーラムは7月8日(金)、「恵みの雨を作ろう-人工雨雲発生装置の開発-」をテーマにフジワラ産業株式会社 代表取締役の藤原充弘氏にご講演いただく予定です。

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