第七回「日本の伝統芸能 体感講座」を開催しました

2011年12月6日

「猩々乱」を舞っていただきました

「猩々乱」を舞っていただきました

扇を持った仕舞の様子

扇を持った仕舞の様子

たくさんの方に鑑賞していただきました

たくさんの方に鑑賞していただきました

 11月28日、第七回「日本の伝統芸能 体感講座」を大宮キャンパスの学生ラウンジ「ルラーシュ」で開催し、学生や一般の方など約130人が鑑賞しました。これは日本の伝統芸能を身近に感じてもらうことを目的に、学生課と知的財産学部人文社会研究室が共催しているものです。また運営には、城北祭実行委員会および学生有志が、会場設営・受付・場内整理・後片付けなどの面で協力しています。
 今回は、能役者で重要無形文化財(能楽)保持者の味方健氏をはじめ9名の演者を迎え、「能の持ち物」と題してさまざまな演目を披露していただきました。
 第一部では、仕舞(しまい)六番を舞っていただきました。仕舞は一曲の所作の見所だけを舞う奏演形式で、通常は仕舞扇を用いて演じます。しかし今回は、特別に能を演じる際にシテが用いる笠・笹など、種々の持ち物を持って舞っていただきました。「船弁慶」の長刀や「鵜飼」の松明など、持ち物の効果を味わうことができました。
 第二部で披露された能「猩々乱」(しょうじょうみだれ)は、唐土・揚子の里で酒を売って生計を立てる高風のもとに、海中に住み、酒を好む猩々(中国の想像上の動物)がやってきて、酒を飲んで舞い戯れた後、高風の正直さと親孝行ぶりに感動し、いくら飲んでも尽きない酒瓶を高風に与えるというお話です。上演に先立ち、味方健氏から、波を蹴立てる動作、水上を滑るように動く動作など、いくつかの所作の解説がありました。一曲の中心は猩々の舞で、謡(うたい)、囃子(はやし)と相まってダイナミックかつ繊細に表現されており、聴衆はその動きと音色に引き込まれていました。なお、猩々の面は江戸時代前期の能面師である出目栄満(でめ・よしみつ)の作で、味方健氏が今回の講座のために特別に用意してくださったものです。「猩々の面を一目観ただけでその迫力に圧倒された」と語った学生もいました。
 能の持ち物に加えて、装束・面・地謡・囃子と、滅多にない貴重な体験ができた講座となりました。

****演目****

●仕舞
<笠>芦刈 笠之段     河村 晴道 氏
<笹>隅田川         味方 健 氏
<長刀>船弁慶 キリ    浦田 保親 氏
<杖>藤戸           河村 晴道 氏
<扇・松明>鵜飼 鵜之段  味方 健 氏
<扇・鏡>野守        浦田 保親 氏

●能<猩々乱>
猩々  味方 團 氏
高風  有松 遼一 氏
大鼓  河村 総一郎 氏
小鼓  久田 陽春子 氏
太鼓  中田 弘美 氏
笛    竹市 学 氏
地謡  浦田 保親 氏、味方 健 氏、河村 晴道 氏

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