錯体化学

Synthesis with coordination chemistry

2. Development of novel soft-energy processing for preparation of thin films
    and nano scale arrays of semiconductors and electronic-ceramics (since 1985)

　半導体やエレクトロニクセラミックスを実用化するためには，それらの物質を薄膜やナノ粒子の形に加工する必要がある。 その実現に，通常，500 °C～1,000 °C以上の高温，あるいは大気圧の1万分の1以下の低圧（高真空）といったエネルギーを多量に消費する条件が必要である。 これをできる限り，常温常圧に近づけようと努力を続けている。

3. Organic syntheses using carbon dioxide as a raw carbon resource (since 1977)

　枯渇性でない炭素資源として，二酸化炭素を利用しようというもので，初期には，大気圧の50倍という高圧のもとでしか反応が進行しなかった。 その後，だんだんと触媒の改良が進み，最終的には加圧することなく，空気中に存在する二酸化炭素を原料として尿素誘導体などを合成できるようになった。