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研究生集合写真

研究室のポリシー

「物質生命化学研究室」という名前の通り、私たちの研究室では毎日の生活や生命の維持に関わる 分子を標的とした研究を行っています。

「有機合成化学」は物質の構成単位である「分子」を作る学問です。自分で新しい分子を設計し、 合成することは、この学問の最大の魅力です。既存の分子も、今までにない効率的な合成法を発見 することができれば、製造コストや廃棄物の削減につながり、社会に貢献できます。 しかし、21世紀の有機合成では、いろいろな意味で地球環境への特段の配慮が求められています。このことを忘れてはいけません。皆さんの豊かな発想に期待しています。

さあ、研究室の扉を開けて中に入りましょう!


masuyama

益山からのメッセージ

私たちの研究室は「有機化学」という共通キーワードをもつ内容の研究に取組んでいますが、どちらかというと、益山グループは有機工業化学に両足をどっぷりと浸けて研究を進めていると思います。
有機化学の面白さ、奥深さ、精緻さ、優雅さ、ときには難解さ、などを楽しみながら、毎日こつこつと実験台に向かいましょう。
 毎日、研究室で仲間と一緒に楽しく愉快に過ごせれば幸せですね。しかし、研究室の皆さんには、一人の大人として「見識のある行動」や「責任のある発言」をしてほしいと思います。これが実は難しいことで、こう書いている私もまだまだ反省することが多いのですが......
どの研究室でも同じですが、実験を始めてすぐに成果が形となって現れる訳ではありません。研究に対する真摯な姿勢と情熱と努力が必要です。
研究室は社会に出るための「楽しい道場」です。研究を通して問題解決力を少しでも身につけてください。

kobayashi

小林からのメッセージ

小林グループでは、構造が複雑な有機化合物の合成にもチャレンジします。酸化、還元、付加、脱離など教科書に載っているような基礎反応から、金属試薬や不斉触媒を使った複雑なものまで、幅広い反応を自由自在に組み合わせて目的物を合成します。ときには自分で新しい反応を見つけることも必要です。道は険しいですが、自分でデザインした反応や合成法がうまくいったときの感動はひとしおです。
合成は一工程で完了するものではなく、数十工程が必要なこともあります(これを多段階合成といいます)。ですから根気強くコツコツと合成する姿勢が必要です。
実験をうまくいかせかせるコツは深い観察力と考察力です。反応溶液の色や形態などの微妙な変化を感知し、フラスコ内で何が起こっているのか、頭の中に分子の構造を思い描きながら推察します。予想通りの結果が得られなくても落胆する必要はありません。失敗の中には必ずヒントが隠されていますので、頭をフル回転して結果を考察することが必要です。
研究はトライ&エラーです。実験をすればするほど新しい知見が得られますから、うまくいかないからといって投げ出さず、いつも前向きに、目標を持って進みましょう。「自分の研究は絶対に自分で成し遂げる」という気概をもって取り組んでください。

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