研究室・教員

無機光エネルギー化学研究室 (無機材料化学領域)

教員

東本 慎也 教授 (HIGASHIMOTO, Shinya, Professor)

E-mail: shinya.higashimoto@oit.ac.jp(@を半角に書き直して下さい)
場所: 10号館10F南

わたしの研究内容

  • 太陽光エネルギーから水素エネルギー、二酸化炭素の光還元固定化反応に有用な材料の探索・開発
  • 水を酸化剤とした、環境に優しい光有機合成反応の開発
  • 半導体量子ドットを利用した新規な太陽電池の創出・開発

当研究室では、半導体光触媒による水素製造、二酸化炭素の光還元、ベンゼンからフェノールへの選択的変換反応といった変換・貯蔵・有効利用し得る高効率システムを構築し、太陽電池や蛍光材料などへ応用展開しています。
最近は環境にやさしい水媒体中で新しい金属硫化物コロイドを創出し、太陽電池の光増感剤に用いるといった研究にも挑戦しています。
太陽電池の特性は材料の出来次第です。高い変換効率を目指して、学生たちは日々懸命に材料の開発に励んでくれています。

先輩たちの卒業論文例

  • 新規化合物半導体を用いた太陽光照射下での水からの水素製造
  • 可視光で稼働する光触媒上でのベンゼンからフェノールへのワンステップ合成
  • 銅-インジウム硫化物量子ドットを増感剤に用いた固体型太陽電池の創出

わたしが今の研究分野に進んだきっかけ・目標

固定概念を破る若い発想やバイタリティ―に期待!

私は「光と物質変換」をキーワードに、もう15年以上研究してきました。そうするとある程度のことはわかってくるのですが、実はそこに落とし穴が生まれ、「この現象はこうであるはずだ」と固定概念で決めつけてしまいがちです。

それを打破していくのが、皆さんのような学生たちの若い発想やバイタリティーだと思っています。「新しい面白い研究は、荒野(未開拓の分野)にあり!」と、学生と一緒になって宝物を探すかのようにやっています。
日々、学生から「科学の意外性」を教えてもらいながら、時にはハードな研究を楽しみながらやっています。

私たちが発見したことが10年後、いや、20年後でもいいのです、地球保全に役立ち、今の社会環境を少しでも良くすることができたら。そういった川上の研究(基礎研究)を地道に続けていきたいと考えています。

学歴・職歴

1973年生まれ  
1992年3月 兵庫高等学校卒業
1996年3月 大阪府立大学工学部応用化学科卒業
1998年3月 大阪府立大学大学院工学研究科物質系専攻博士博士前期過程修了
2001年3月 同上後期過程修了 (博士)工学
2001年-2003年 MarieCurie大学博士研究員
2003年4月 大阪工業大学工学部応用化学科 講師
2012年4月 大阪工業大学工学部応用化学科 准教授
2021年4月 大阪工業大学工学部応用化学か 教授

所属学会

日本化学会、触媒学会、電気化学会

担当授業科目 

  • 光機能性材料化学特論(大学院)
  • 量子化学
  • 化学工学Ⅰ
  • 化学工学Ⅱ
  • 応用化学実験A
  • 応用化学実験D
  • 基礎化学演習c
  • 応用化学演習b

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