自然と調和した安全・快適な都市づくりをめざす

学科紹介

都市デザイン工学とは、地域の自然環境や歴史・文化などを考慮して、私たちの生活を支える道路、橋、港、河川などの都市基盤を建設し、 都市空間を整備するとともに、これらを安全・便利・快適・有効に利用していくために必要な学問・技術の体系です。 都市デザイン工学科では、本学科の教育理念基づいて、社会に役立つ高度専門技術者等の育成を目指した学習・教育目標を達成するため、 これに必要な学問・技術体系の骨格となる6つの領域共通領域などにおいて豊富なカリキュラムを提供するとともに、 多彩な資格または受験資格が得られように配慮するなどして、卒業だけでなく就職まで一貫したきめ細かな指導を行っています。

実習風景


教育理念

本学は、アジア諸国を始めとする諸外国との交流が盛んな国際都市として長い歴史と伝統をもつ大阪に立地する工学系総合大学である。 この立地条件を生かして、科学技術に関する高度な専門知識と幅広い教養、国際性とコミュニケーション能力、総合的な価値観と判断力を兼ね備えた技術プロフェッショナルを育成する。
 都市デザイン工学科では、『環境・生態系を考慮した都市空間の創造・継続・再生に貢献できる専門能力、あるいは地域の歴史・文化・経済などに留意しながら周辺の環境に適した施設・空間をデザインする能力をもち、 その社会的貢献を自覚し、自立できる技術者・デザイナー・プランナー・研究者』(技術者像)を養成する。

高架橋


学習・教育目標

  • 総合的な視点からの基礎学力を修得し、広い視野と確かな判断力を身に付ける(基礎学力、判断力)。
  • 科学技術の社会的貢献と地域環境への影響を自覚し、自己実現と自己責任の意識を持った自律できる技術者としての素養を身に付ける(技術者倫理)。
  • 数学、物理学、化学、地学、生物学などの自然科学および情報の基礎的学問を身に付ける(自然科学、情報処理)。
  • 都市デザイン工学科の専門領域(デザイン・計画領域、構造領域、コンクリート・材料領域、地盤領域、河川・海岸領域)の内容を修得し、 社会基盤の整備や都市および地球環境の保全に関する専門知識と技術を身に付ける(専門知識、専門技術)。
  • 協調性、指導力、計画的に作業を実施する素養を養うとともに、観察力、理解力、考察力、説明能力を身に付ける(実践力)。
  • 専門的な知識や技術を多角的・総合的に用いて社会が要求する問題を把握・整理し、 解決するデザイン能力ならびにプレゼンテーション能力を身に付ける(問題解決能力、プレゼンテーション能力)。
  • 社会人として基本的なコミュニケーション能力とマナーを身に付ける(コミュニケーション能力)。
  • グローバル化時代に対応できる国際感覚・国際性を身に付ける(国際性)。
  • 社会要請の変化に対応して、生涯学び続ける姿勢・自己学習の習慣および問題を解決する能力を身に付ける(生涯自己学習)。

領域

本学科の専門科目は、専門基礎科目(2013年度以前入学生適用)と都市デザインに関する共通領域ならびに3~8に示す6つの領域に分類されています。

1.専門基礎科目 (2013年度以前入学生適用)

数学、物理学、情報処理の初歩から応用までを学習する専門科目を学ぶための基礎科目群です。

2.共通領域

都市デザイン工学への導入科目や測量学などの複数領域や科目に関係する科目群です。実習や実験を伴う科目では、協調性、指導力、計画的に作業する素養を培います。


3.デザイン・計画領域

都市デザインの理念と考え方、都市空間や景観のデザイン手法とその表現技法、都市内諸活動の現象解明やデザイン・計画のための分析手法、都市・地域の整備・維持に関する諸制度、政策評価などを学習します。

4.構造領域

橋を代表とする都市基盤施設の力学を扱っています。自動車や列車が移動する時の荷重や地震による力の都市基盤施設への伝播や配分の解析法を学び、都市基盤施設の設計法や安全性について学習します。

5.コンクリート・材料領域

コンクリートや鋼などの建設用材料の基本的性質を学び、それらの特徴を生かした都市基盤施設の構造解析法や設計法、維持管理手法を学習します。

6.地盤領域

自然の産物である土の性質を知ることによって、都市基盤施設を支え、保持する地盤の力学を学び、都市基盤施設の安全性を確保できる設計法、トンネルなどの地下空間関連施設、地盤災害について学習します。

7.河川・海岸領域

河川、海岸における流れや波の運動とその解析法、流れや波による力の作用などを学びます。上水道や用水路、河川の流れの解析と設計法、堤防・防波堤などの水理構造物の設計法を学習します。

都市デザイン工学科としての技術者倫理教育の方針

  • キャリアデザイン(1回生)で、共通する基本的な内容について知識を与え、倫理問題を意識させる。
  • 『技術者倫理(3回生後期)』を開講するとともに、専門科目(2~4回生)において、当該科目の内容と関連した事例を用い、倫理問題を考えさせる。
  • 卒業研究(4回生)において、論文引用(著作権、特許権など)などの倫理問題を考えさせる。

取得または受験資格が得られる国家資格


一級建築士受験資格の取得について
 2009年度以降の入学生は,こちらの科目の修得単位数に応じて,2~4年の実務経験を経て,一級建築士の受験資格を取得することができます.

 2002年度から2008年度の都市デザイン工学科入学の卒業生の方は,毎週土曜日に開講している「建築・都市設計演習」を科目等履修生として受講し,単位修得後,2年以上の実務経験を経て一級建築士の受験資格を取得することができます.

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(変更になりました)
 実務経験に,設計製図科目(本学では,「建築・都市設計演習」)の科目等履修による単位取得の時期に関わらず,卒業時点から算入できるようになりました.
詳しくはこちら

 2001年度以前入学で2002年度以降卒業,つまり,土木工学科入学,都市デザイン工学科卒業の方は,上記の手続きは不要ですが,一級建築士については,受験申請時,各都道府県受付会場にて,「受験申込書(学校コードを[999999]とすること)」と「建築士受験用の卒業証明書」,「成績証明書」を提出することが必要となります.

実習風景

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