自然と調和した安全・快適な都市づくりをめざす

学科長あいさつ


  2019年度学科長 大山 理

都市デザイン工学とは,地域の自然環境や歴史・文化などを考慮して,私たちの生活を支える道路,橋梁,トンネル,港湾,河川などの社会基盤(インフラ)構造物を建設し,都市空間を整備するとともに,これらを安全・便利・快適・有効に利用していくために必要とされる学問・技術の体系です.その中で,人々の生活を支えるために必要となるインフラとそのシステムに係る計画・設計建設維持管理などを扱っています.
 高度成長期以降,全国的に整備・拡充されてきた社会基盤構造物は,人々の生活を豊かにするとともに,わが国の繁栄と発展を支えてきました.今後もその役割が変わることはありません.しかしながら,今後はあらゆるリスク(例えば,津波や火災など)に対応できるようなシステム作りが早急の課題として認識され,その中で都市デザイン工学が担っていく役割はきわめて大きいと言えます.さらに,現存する多くの社会基盤構造物が建設後50年以上を経過しようとしており,これらの維持管理の問題,さらには,国際化,産業構造の変化,少子高齢化など,社会を取り巻く環境の急激な変化に対して,従来とは異なる視点や価値観をもって新たな社会基盤とそのシステムを構築し機能させていくことが不可欠となっているなど,都市デザイン工学の役割はますます重要になってきています.
 このように都市デザイン工学が持続可能な社会の実現に向けて果たす役割は極めて大きく,将来その役割を担う人材には,専門能力だけでなく環境や生命,さらには地域の歴史・伝統・文化や産業等の経済などに配慮した上で社会貢献を自覚できることが要求されています.
 都市デザイン工学科では,これらの要請に応えられるよう,日本技術者教育認定機構(JABEE)の認定を受けた技術者教育プログラムを展開し,社会に役立つ高度専門技術者等の育成を目指した学習・教育目標を達成するため,これに必要な学問・技術体系の骨格となる6つの領域などにおいて豊富なカリキュラムを提供するとともに,多彩な資格または受験資格が得られるように配慮するなどして,卒業だけでなく就職まで一貫したきめ細かな指導を行っています.
 あなたも,都市デザイン工学科で社会に貢献できる技術者を目指してみませんか?

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