自然と調和した安全・快適な都市づくりをめざす

学科長あいさつ

2016年度学科長  田中一成

「デザイン」という言葉を聞くと,街を走る自動車や行き交う人々が着ている洋服,看板やポスターなどと同じように,美しい橋や公園,並木道や建物,街灯やベンチなどをつくること,わたしたちの生活環境にあふれるモノの形や色を操作することを思い浮かべる人が多いと思います。
 わたしたち「都市デザイン工学」のデザインは,このような形や色の見た目のよさだけではない,広い意味のデザインを指しています。このデザインとは,わたしたちの身のまわりにある課題を探し出し,その解決策を考え見つけだすこと,ここでは最初から与えられた課題も決まった答えもありません。
 長い間多くの工学の分野では,正解を学ぶことが求められてきました。しかし,大きな災害を経験して,そこには正しい答えがないことを多くの人は知っています。被災した人々は,未だ厳しい生活環境にあります。加えて,これまで我が国を支えてきた多くの都市施設の老朽化,超高齢社会の到来,新たな国際関係など,解決策を見つけようとする都市デザイン工学が果たす役割はますます重要になり,技術者にはこれまで以上の社会貢献が求められています。
 わたしたち都市デザイン工学科では,卒業生が将来,社会の中で考えることができる技術者に,答えがない問題に取り組むことができる技術者になって欲しいと考えています。もちろん,確かな伝統を大切にした知識と技術をしっかりと身につけること,そして多くの経験を積むことが前提です。
 都市デザイン工学の仕事をするためには,しっかりとした基礎学力が必要です。わたしたちの学科では,「共通領域」という科目群を基礎にして,「デザイン・計画領域」「構造領域」「コンクリート・材料領域」「地盤領域」「河川・海岸領域」の
5領域をバランスよく学習することで,都市を創造・整備する技術者に必要な専門知識に加えて,環境に関する知識や応用力を身につけます。さらに,多くの企業で活躍する多数の先輩たちから成功とその前にある失敗を聞くことができるという,本学独自の強みをいかして,将来につながる考える力を身につけることをめざします。
 卒業研究を通して,さらに大学院での活動を通してひとつの分野を掘り下げることで,逆に俯瞰的な幅広い視点を持つことができます。日本技術者教育認定機構(
JABEE)認定をはじめとして,建築士の受験資格などの多くのプログラムを整備し,将来はこれらの技術資格をいかして,今はまだ見えない課題に取り組むことができる技術者として活躍することを応援します。今,社会から求められている工学の原点となる技術と考え方を,ぜひ都市デザイン工学の分野で学んでください。


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