大阪工業大学 工学部 環境工学科 地域循環研究室


福岡研究室 / Local Sustainability Laboratory

地域循環研究室の図解

研究室のあんなこと、こんなことを、マインドマップ(R)で描いてみました。

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研究の概要

本研究室の研究は、おおまかに、地域経営関連と資源循環関連に区分できます。
地域経営関連の研究をするメンバーは、さらにテーマに合わせて「緑チーム」「まち組」、資源循環関連の研究をするメンバーは「ごみチーム」「家電チーム」などに分かれます。フィールドの都市名を冠して「○○市チーム」と呼ぶこともあります。

○地域経営関連では、都市施設の立地や都市構造のあり方についての研究を行います。
○資源循環関連では、ごみの発生抑制・減量、資源利用についての研究を行います

研究テーマの例

【 地域経営関連 】

都市内における緑資源の利活用と評価に関する研究
都市に存在する巨樹・巨木や鎮守の森、街路樹、公園等の緑資源について、実際のフィールドにおいて計測・観察し、利活用のあり方を検討する。また、評価手法を確立する。
ごみ処理施設の計画的な立地に関する研究
ごみ処理施設の立地バランスを、ごみ発生状況、運搬距離、施設規模などに着目して解析し、施設の統廃合や立地適地を検討する。
域内循環をめざした地域交流・生活圏域のあり方に関する研究
自立した生活圏としての地域循環圏の確立にあたり、その要件を社会基盤、経済面、環境面から考え、評価する。

【 資源循環関連 】

一般廃棄物と産業廃棄物の境界問題に関する研究
廃棄物処理法で産業廃棄物が規定されて40年が過ぎる。40年前のごみの排出状況と現在のそれとでは大きな相違があり、産業廃棄物、一般廃棄物の排出・処理実態は、法律上の規定に反する状況が多々見受けられる。プラスチック類、金属類等の産業廃棄物の指定内容については、これまでにも、法律の見直しが求められてきたが実現には至っていない。そこで、一般廃棄物と産業廃棄物のグレーゾーンの実態を見極め、法制度の改善について研究する。
事業系ごみの収集における適正管理方策に関する研究
事業系ごみの分別収集のあり方、家庭系ごみや産業廃棄物との区分けについて、適正管理を行う際に必要な基礎的データを収集し、制度設計についての検討を行う。
家庭系廃棄物の発生過程と減量啓発に関する研究
家庭から排出される廃棄物は、生活様式の変化、生産流通技術の向上等に伴って変化をしている。一方、ごみ減量を呼びかける自治体等の担当課では、旧来の分別・資源化、家庭における堆肥化、水切り等の啓発活動は行っているが、新たな生活様式に対応するための取り組みが進んでいない。そこで、家庭系廃棄物の発生メカニズムを調査し、今後の家庭系廃棄物の取り扱いをシミュレーションし、適正な処理のあり方を検討する。
ごみ物理組成分析法の標準化に関する研究
ごみの展開調査、物理組成調査について、フィールド実験を行う。調査資料のサンプリング方法の標準化、分類項目の設定方法について、基礎情報を収集し、より良い調査手法を確立する。
また、ごみ物理組成の分析方法について、全国の実態を整理し、標準化とトップランナーの抽出を行う。

卒業研究の進め方

当研究室では、公共事業に関する制度設計や政策決定に直接的に役立つことを主眼において調査研究を進めています。また、一人ではできず、多人数で行わなければならない調査を実施し、その結果に基づいて研究を進めます。
その際、次の3種類の手法を必ず用います。

1.調査
現地踏査、統計調査、質問紙調査、インタビュー調査、ごみ展開調査、測樹、地図計測、文献・事例調査 など  
2.データ処理
Excel、Access、アンケート集計ソフト、画像処理ソフト など  
3.地図情報処理・図解
GISソフト、作図ソフト、電子地図 など  

調査では、仮説を立てて、それを検証するための調査方法を設計します。設計した方法に沿って実際に調査を行いデータを得ます。
データは、画像処理や統計的処理を行い、標準化、汎用化します。
地図情報や図解によって結果を表現します。
on the job(実際の作業の中で考え方、使い方を身につける)トレーニングにより、これらの環境管理の支援技術を身につけます。