柴田 雅弘
OB Interview 01

柴田 雅弘

電子電気・機械工学専攻修了
JAXA宇宙航空研究開発機構就職
  • 「宇宙・地球・生命―探究演習」では
    どのようなミッションをこなしましたか?
    火星に定住するための基地建設を課題としました。火星に多くあるクレーターに幕を張り、内部を与圧することで居住空間を確保する計画を考えました。クレーター間をトンネルで連結し,その様子がアリの巣のようだったのでAnt Nest 計画と名付けました。降り注ぐ隕石から幕を守るために盛り土をするなど,火星の環境に配慮した基地建設を考えたのをよく覚えています。
  • 普段あまり接することのない
    他学科のチームメートとのミッションはどうでしたか?
    異なった学科からきた全くバックグラウンドの異なる人間が対話して何かを成すことはそれまでになくとても新鮮でした。同じものを見てもそれぞれの視点が違った見かたをするので、そこから議論が進展するような体験は興味深かったです。このような経験はそれまでの学校の授業ではほとんど無かったのでですが、おそらく社会に出れば毎日のように行わなければならないことだと思います。その意味で予行演習としてもいい機会だったと思います。
  • 宇宙航空研究開発機構(JAXA)に
    就職するということですがその動機は?
    小学生のころから航空機/宇宙船が好きで、漠然とそういう関係の職に就きたいと思っていました。この授業もそういった思考実験の延長として履修登録しました。JAXAを志望したのは国内で航空宇宙系の職といえば第一に思い浮かぶ組織で、内定が出るとは思っておらず記念受験のようなものでした。内々定の通知を受けた時も、周囲以上に自分が驚きました。
  • 社会に出てからの抱負をぜひお願いします。
    よく宇宙を「最後のフロンティア」と呼びますが、ガガーリンの宇宙飛行以降もうすぐ60年も経つというのにいまだ未開拓なのは残念でなりません。現代文明を保ったまま人類が存続するためにはエネルギーや鉱物資源の確保のため宇宙空間を利用することが必須だと思います。それを実現するためには宇宙輸送の低コスト化や高頻度化など、宇宙を身近に利用しやすくするための技術的な発展が必要だと思います。着任する部署はまだ決まっていませんが、そのポストで職務を全うし、日本や人類がより宇宙についてよく理解しうまく利用できるようにしていきたいと考えています。
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