下村 星登
OB Interview 02

下村 星登

電気電子システム工学科卒業
日本金銭機械株式会社就職
  • 「宇宙・地球・生命―探究演習」では
    どのようなミッションをこなしましたか?
    僕のチームは「火星移住」の拠点となるベース基地をどこに設けるのかといった課題に取り組みました。地球とは異なる火星の地形や環境に配慮する必要があり,例えば火星ではダストストームと呼ばれる砂嵐がひどく,風を避けられる場所や,火山の被害の有無,水資源を確保できるかなど,多面的な条件を考えて候補地を絞り込みました。基地の設計については,個人スペースと共同スペースの関係性や,限られた火星の資源を無駄なく使うことに配慮しました。
  • 普段あまり接することのない
    他学科のチームメートとのミッションはどうでしたか?
    同じ学科内でのチーム作業は1年のPBL授業で経験していたのですが,全く面識のない他学科の人とチームを組むということで最初は正直なところ不安感がありました。ただこの授業はあえてそうすることでコミュニケーション力をつけるという説明があり,思い切って履修しました。初回授業で緊張を解くアイスブレークなどの仕掛けもあって,チームメートとはすぐに打ち解けいいチームになりました。僕自身,もともと積極的にコミュニケーションする方なので,この授業の後,学外のプロジェクトで火星移住をテーマにしたコンペにも参加しました。
  • 日本HP社主催の学外プロジェクトにも
    コンペにも参加したのですね?
    先生からHP社が主催する国際プロジェクトの日本国内向けプログラム「Project Mars- Education League JP」を紹介されました。火星に100万人規模の都市を作る際のインフラや乗り物を考えるものでした。HP社の事前説明会では他大学の学生とチームを作って作業しました。正直,最初は学校が違う人と議論するのに緊張しましたが,とても面白い経験でした。特に覚えているのは火星移住にお金の概念を入れるか否かといった議論です。大工大チームは磁力を応用した都市型交通インフラ「メトロポリスベンゼン計画」を出品しました。みんなひらめくアイデアが豊富で,とても刺激的で面白い経験でした。
  • 最後にこの授業を受講した上で得たことや
    社会に出てから役立ちそうなことがあればコメントをお願いします。
    チームで意見を出してまとめる作業の進め方をこの授業で得ました。話し合いをしてまとめろと言われると,みっちり話し合うことだけになりがちですが,ホワイトボードに書き出したり,付箋に書いて貼り付けたり,視覚化することがとても有効なことを学びました。また,初対面の人と作業する実際の経験を積んだことは就職活動でも役立ったと考えています。
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