地球科学

EARTH SCIENCE

概要

これからの工学系技術者は「地球的な視野」を持ち「持続可能な発展」を考えられることが求められます。
「地球的視野」の獲得にはまず地球自身の理解が大前提となります。
地球科学では地球を地圏、気圏、水圏などからなるシステムとして包括的に理解します。
また、「持続可能な発展」とは地球の未来について考えを及ばせることです。
このためには地球が過去に遡ってどのような歴史を経て今日に至ったかを知る必要があります。
地球科学ではこれらを念頭にできるだけ興味深く「地球」について学んでいきます。
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開講科目
  • 地球科学

  • 地球システムと人間

  • 地学I(教職科目)

  • 地学II(教職科目)

  • 地学実験(教職科目)

教員VOICE
田中 淳

地球科学の醍醐味は何と言ってもFIELDでの野外調査にあります。教室での授業では野外に飛び出すことは難しいですが、海外や国内の地質学的名所の写真や岩石サンプルなどを用いて、出来るだけ実地を体感しているような授業を心がけています(写真参照)。地球科学の授業をとおして「地球的な視野」を持ったエンジニアを目指しましょう!

ウルル(エアーズロック)・中央オーストラリア:扇状地の砂岩層が地殻変動で傾き、地層の縞模様が縦になっている。

ハロン湾・ベトナム:石灰岩の奇岩が海中に林立している。

野島断層・淡路島:阪神淡路大震災を引き起こした活断層のズレが顕著に観察できる。

谷 保孝

私の専門分野は地質学です。この道に進んだきっかけのひとつは、高校生の時に始めた山登りです。ですので、私は野外に出て地層や岩石を観察することが大好きです。
地球科学の授業はイメージづくりが大切です。そのため,授業では、模型、試料、視覚教材を用いるなどしてイメージづくりする工夫を心がけています。また、地球科学での学びを通じて、学生の皆さんに「人は地球との関わり合いの中で生きている」ことを理解してもらえればと考えています。この理解は持続可能な開発の素養としても重要です。

授業で使用する教材の例。この試料は縞状鉄鉱層で、代表的な鉄資源(鉄鉱石)です。この鉄鉱層も人と地球との関わり合いを示すもののひとつです。