セミナーの趣旨

大阪工業大学知的財産研究科では、知財の学びの機会を広く学外に提供することにより、関西地方の知財関係者が自由に集えるプラットフォームを形成していきたいと考えています。このたびその一環として、無料の「関西知的財産セミナー」を開催することといたしました。

この度、ワシントン大学ロースクール教授で本学客員教授の竹中俊子氏および特許庁調整課審査基準室基準企画班長の岡山太一郎氏をお招きし、発明の新規性や日米実務の違い等に関するご講演をいただきます。
なお、本セミナーは対面およびオンラインでのハイブリッド開催を予定しています。
皆様の奮っての参加をお待ちしています。

※当日の講演は、現時点では梅田キャンパス及びオンラインのハイブリッド開催を予定しておりますが、新型コロナウイルスの感染拡大状況等を踏まえ、オンラインのみの開催になる場合もございますことを予めご承知おき下さい。

概要

開催概要

テーマ 先発明者出願(First-Inventor-To-File)主義の下の新規性
開催日 2022年6月9日(木)
開催時間 【開場・受付】18:00
【講演・質疑】18:30~20:00
場所 大阪工業大学 梅田キャンパス(OIT梅田タワー)2階 203・204セミナー室
(大阪市北区茶屋町1-45) →交通アクセス
およびオンライン開催

*フォームによる参加受付後に、オンライン会議ID、資料配付方法をメールでお知らせします。
申込方法 本ページのフォームをご利用ください。
定員 50名(梅田キャンパス)、200名(オンライン)
申込締切 6月8日(水) ※満席になり次第、締め切ります。
参加料 無料

講演の概要

現行アメリカ特許法102条の新規性規定は先発明者出願(FITF)主義を採用し、先行技術を定義する。同条は有効出願日を基準に公衆アクセス可能な発明と日本の準公知に相当するUSPTO係属中の出願に開示された発明を先行技術とし、一見すると日本や欧州の新規性と調和したようにみえる。但し、アメリカ最高裁は先発明主義に確立した判例を適用し秘密の先行技術を維持し、グレースピリオド期間中には、日本や欧州には無い最先公開ルールによる新規性喪失の例外が規定されている。本セミナーではFITF主義の新規性を理解するために、先発明主義の下での新規性を解説し、FITF主義の新規性を日本特許法・欧州特許条約の新規性と比較し、グレースピリオド期間中に公開された発明の取り扱いの日米実務の違いについて検討する。

講師のご紹介

竹中 俊子(たけなか としこ) 氏

ワシントン大学ロースクール教授、Ph.D.(比較法)

ワシントン大学ロースクール博士課程修了
早稲田大学大学院 法務研究科教授(2011年9月まで)
ワシントン大学ロースクール 高等知的財産研究センター(CASRIP)所長(2015年まで)
ワシントン大学ロースクール教授(現職)
慶應義塾大学大学院 法務研究科教授
大阪工業大学大学院 知的財産研究科客員教授

岡山 太一郎(おかやま たいちろう) 氏

特許庁 調整課 審査基準室 基準企画班長
2006年 特許庁入庁(審査第三部)
2010年 審査官昇任
その後、ミュンヘン知的財産権法センター(MIPLC LL.M)への留学、
総務課制度審議室(室長補佐)、総務課調整班(課長補佐)、
経済産業省通商政策局通商機構部(参事官補佐)等を経て
2021年4月より、現職(調整課審査基準室基準企画班長)


お問い合わせ

大阪工業大学 知的財産研究科 事務室

〒535-8585 大阪市旭区大宮5丁目16-1 1号館8階
E-mail:OIT.Pbu@josho.ac.jp
TEL:06-6954-4163
FAX:06-6954-4164