コンパニオン診断薬分野における現状と企業戦略

芝原 健太

コンパニオン診断薬とは、医薬品の効果や副作用を投薬前に予測するために行なわれる臨床検査に用いられる試薬をいう。コンパニオン診断薬の開発は、政府、企業に多大な影響を与えることが予想されるため、今後、戦略的な取り扱いを考える必要がある。本論文では、製薬会社は1つの医薬品を開発するために多額の開発費用を投じており、開発に成功した医薬品について最大限の利益を得ることが重要であると考え、利益回収を目的として、従来のライフサイクルマネジメントの手法に加え、コンパニオン診断薬における出願戦略や、新たなライフサイクルマネジメント策について考察を行った。