アミューズメント業界と特許戦略

中村 祐太

アミューズメント業界では、紛争回避、効率的なライセンスフィーの分配の目的でパテントプールを使用している。筆者は、このパテントプールを利用している業界各社がどのような特許戦略を構築しているのか研究を行った。アミューズメント業界の中でも特許出願数が1及び2位の会社に着目し、両社を①出願件数 ②特許資産価値 ③特許の質 ④最新技術の出願動向 の4点から特許戦略を考察した。その結果、株式会社SANKYOの特許戦略は高い研究開発能力及び、安定した研究開発活動を基盤とし、多数の特許出願件数を持続的に確保するとともに、最新の技術を迅速に出願し、高い特許査定率で権利化しているとの結論に至った。