キャラクターの著作権法上の保護とライセンス契約

中西 雄也

 日本のキャラクター市場は、2兆円規模で成長している。しかし、日本の法律においてはキャラクター自体を直接保護する法律はなく、各法において個別に保護し、運用しなくてはならない。例えば、キャラクターを外観(色彩、形状)で保護する法律としては著作権法を中心に、意匠法、商標法でありキャラクターの侵害等を防ぐ為に不正競争防止法、民法などがある。また、キャラクターは判例上においても、非常に多義的な解釈をされている。そのため絶対的な保護を受けにくい。かつ、キャラクターを使用する媒体も多い為、本論文においては漫画におけるキャラクターをいかにして保護するべきかを検討していく。また、キャラクターに関するライセンス契約制度に関して実際使用するさいの重要な項目について検討していく。