特許情報を用いた重要特許抽出方法の研究  -高精細インクジェットプリンタ技術 を事例として-

京谷 博

研究開発の対象である製品の主機能・主性能実現の要となる先行重要特許を客観的に選別・抽出する手法の開発を目的とした。本研究に於ける重要特許とは、新規発明の基礎となる、被引用回数の多い特許に加え、欧州及び多数国へ出願又は権利化されている特許と考えた。抽出の具体的方法として、Fタ−ム、外国特許デ−タベ−ス、被引用特許文献デ−タを組み合わせ分析した。重要特許抽出の一例として、高画質インクジェットプリンタを取り上げ、高画質化のキ−となる幾つかの重要要素技術(重要特許)を抽出、他の文献等から、抽出した特許が商品に採用されていることも確認した。本手法は特許価値の評価指標としても活用できる。