特許情報分析に関する先行事例研究

徳永 雄一朗

本研究では、継続的・有意的な特許情報分析を行うためには、分析手法について改めて考察する必要があると考え、先行事例の類型化と事例提供を行った。まず、特許情報の内容(@公報情報、A包袋情報、B関連情報)について概説した後、特許情報分析の目的(@技術情報的活用、A企業情報的活用、B権利情報的活用)とその事例について概説した。次に、3つの観点(@分析内容、A分析尺度、B分析データ)から特許情報分析手法を類型化した。最後に、企業情報的活用の観点から2つの分析事例(@新規事業参入の検討、A特許活動のパフォーマンス評価)を提供した。本研究により、分析を計画する際に参考となるような視点を提供できたと考える。