ASEAN特許審査協力を活用したASEAN知財戦略に関する研究

黒木 祥彦

Studies on Intellectual Property Strategies in ASEAN Utilizing ASEAN Patent Examination Co-operation

"日本企業の東南アジア諸国連合(ASEAN)への進出は年々加速し、今やASEANは日本企業にとって重要なマーケットとなっている。しかし、ASEANでは特許審査の遅延が常態化しており、自社製品を迅速に保護できないという課題がある。一方、ASEAN特許審査協力(ASPEC)はASEAN特許庁間で特許調査及び審査結果を共有することにより、審査の迅速化を図る目的で導入された制度である。本論文では日本企業が従来あまり活用してこなかったASPECに着目し、ASPECを活用したASEAN知財戦略を検討したものである。