製造業のサービス化における知的財産の論点の調査・研究 - SDGs・IOT時代のリカーリングビジネスモデル構築におけるデータベース活用の視点から -

山田 俊成

Thoughts about Some Legal Issues on Servitization of Manufacturers

近年、“製造業のサービス化(リカーリングビジネス)”が注目を集めている。日本では、1960年代から複写機レンタルビジネスなどが成功事例として知られているが、他業種では顧客の経済的メリットが十分でないなどの要因で進展していなかった。しかし、IOTやSDGs時代の到来により、リカーリングビジネス構築が加速しつつあり、データベース活用やリサイクルの活発化により、知的財産の法的論点(特許権の消尽や限定提供データなど)を含め技術法務を軸としたマネジメントが重要になっている。製造業において、ハードウエア製品売切りモデルからの変革が進み、循環型ビジネスモデルが構築されると期待される。