AI創作物と著作権法上の保護

竹中 泰智

AI技術の発展は、ついにAI自らが創作物を生み出す時代となった。ところがこのAI創作物が、知的財産権上の問題を引き起こしてる。それは、AI創作物の保護をどのように行うべきなのかという点である。この論点については、現在多くの研究機関や学者によって議論が行われているが、結論は今のところ出ていない。日本における現時点でのコンピュータ創作物の取り扱いでは、AIに対応することは困難であると考えられる。そこでコンピュータ創作物に規定を設けているイギリス著作権法を参考に日本著作権法を見直し、これから来るであろうAI時代に対応することのできる日本著作権法改正案を提示する。