我が国におけるパロディと著作権の関係-英国著作権法改正を参考にして-

知的財産研究科修了生

インターネットの普及により、自己の著作物を容易に公表することができるようになった。また、それは他人の著作物を利用することが容易になったともいえるであろう。そしてSNSの普及によって、より他人が創作したイラストや曲などを利用し、二次創作を行い、公表することができるようになった。ということは、インターネットが普及する以前よりも二次創作をしやすくなり、パロディを制作する機会も多くなったといえるのではないだろうか。 本稿では,その二次創作の中でも「パロディ」について著作権法上の扱いと今後の展望ついて、2014年に著作権法改正を行い、パロディについての規定を追加した英国の例を参考に考察を行う。