包装容器業界における環境問題と知的財産の活用 ―生分解性プラスチックの技術動向を手がかりに―

知的財産研究科修了生

SDGsの目標12「つくる責任 つかう責任」、目標14「海の豊かさを守ろう」の解決に向け、環境問題の解決策として注目されている、微生物により分解される生分解性プラスチックを開発する企業として、大手2社の株式会社カネカと三菱ケミカル株式会社の技術動向を調査し、プラスチック業界の今後について考察を行った。特許分析からは、各社ともに開発を開始してから常に改良が行われていることが読み取れる。また、生分解性プラスチックと一括りに捉えても、問題解決に貢献する環境問題が異なることがわかる。今後も既存の企業や研究機関、新規参入の企業等により、実用化を見据えた更なる解決が行われていくものと考えられる。