IoTの進展に伴う知的財産上の課題への対応

小西 さくら

本論文では、IoT及びindustry4.0について焦点を置き、IoTの新ビジネスに先んじて挑戦している先駆的な事例を基に、IoTが進展するにおいて検討すべき知的財産上のリスクや課題の項目を一つ一つ挙げ、検討項目として挙げられるIoT関連の法律や、判例について考察した。その結果今後は、データの取り扱いが非常に重要であり、企業の知的財産活動も大きく変遷することがわかった。本論文の結論は、企業としての対応策としては、①有用なデータの取得と活用を含めた知的財産戦略を立案すること、②データを知的財産として情報管理すること、③データを活用したライセンス体制を構築することが必要だということである。