ICTの進展に伴う建設業界における中小企業の知的財産課題の検討

知的財産研究科修了生

本論文は、建設業界における企業の知的財産を中心とした調査分析を行った。ICTの進展に伴い建設業界は特許とノウハウに注目しており、共同開発による連携分野も建築技術から情報通信関連技術に及ぶことがわかった。この現状を見ると、建設業の中小企業が安定的な進展を図るためには、俯瞰的な思考を持って会社の事業戦略や知的財産の基盤を強化していかなければならないと考え、ICTの進展に伴う事業方針決定から連携交渉までの知的財産戦略の循環検証制度の手順を提言した。この制度によって、会社内部で知的財産の調査をし、研究開発によるノウハウや特許などの知的財産を投資し、他社と差別化な商品や工法などの事業を展開することで様々な企業と連携で共存共栄になるように安定成長することができる。