IT分野における知的財産権の活用戦略について - アップル、グーグル、パナソニック、ソニーの分析に基づいて

知的財産研究科修了生

グローバル化が進む今日において、日本企業は目立っていない。「既存技術の高性能化と改善」の追求へのこだわりが、日本企業が新しい技術やサービスを生み出せない要因であり、IT分野においても米国に遅れを取る原因となっているのではないだろうか。そこでIT分野における日米の代表的な企業4社についてビジネス活動、M&A、特許出願の観点から分析し、日本企業の問題点と改善策を提言することが本論の目的である。分析の結果、米国企業には選択と集中、事業戦略と特許戦略の合致が出来ており、またスピード感があった。日本企業も企業判断の迅速さや大胆さ、スピード感を持つべきではないか、ということが本論の提言である。