環境技術の普及における知的財産権の活用に関する研究‐発展途上国への環境技術の普及の観点から‐

岡本 由希

 近年問題視されている環境問題の対策として活用される技術、それが環境技術である。最近では、Co2削減にむけての研究開発が求められている。コペンハーゲンで開催された気候変動に関する国際連合枠組み条約では、「2013年以降の温暖化ガス削減目標」が最大の焦点となり、温室効果ガスの排出を削減するには、先進国だけでなく、発展途上国も等しく参加すべきであるとされた。しかし、発展途上国は、環境技術について知的財産を技術移転の障壁にさせないための柔軟性を拡大すべきであるといった主張をした。本研究は、環境技術の普及における知的財産権の活用について、発展途上国への環境技術の普及の観点から考察し、提言するものである。