近年、経済活動のグローバル化による国際的な取引の増加、企業の国際化等に伴い、国際的な取引を行う企業には、その規模に限らず、主要国、新興国における商標権の取得およびその商標を活用した戦略が必須である。 しかし、商標法は国が異なることによって法規制も異なるため、各国の法規制の特徴を知らず商標ライセンス契約を締結するのは極めて危険である。 そこで、本論文では、各国の商標制度を概観し、①各国のライセンスに関する規制、②具体的なビジネスモデルへの当てはめ、③ロイヤルティについて焦点を当て、商標ライセンス契約を締結する際に注意すべきことを検討した。