登録商標の普通名称化対策についての考察

知的財産研究科修了生

登録商標が裁判又は審判で普通名称化したと判断されると、権利が制限又は無効となり商標権者は決して少なくない損失を被ることとなる。そのため、商標権者にとって普通名称化対策は重要なものである。また、インターネットの普及した現在では、新たな対策が必要になるとも考えられる。そこで本論文では、登録商標の普通名称化について、普通名称化し易い商標とはどんな性質をもつ商標か、有効な対策はどのようなものか等について、普通名称化が争点となった事件や企業が実施した対策等を交えて考察する。