地域活性化に向けた地域ブランディングの一考察

佐郷夏海

本研究では、定義が明確でない地域ブランディングとはどういったものなのかを明らかにするため、先行研究を交えて、定義やあり方を検討する。また、筆者の観点で地域ブランディングがその地域の地域活性化に貢献できているのかどうかを、具体例を取り上げて分析し、地域ブランディングが抱える課題を明らかにするとともに、成功例から学ぶブランディング戦略を提言する。地域ブランディングの重要な保護手段として、関係が深い地域団体商標制度や、地理的表示保護制度の現状についても触れる。具体例として、「北本トマトカレー」(モノ先行型)、「昼神温泉」(場所先行型)、島根県海士町(一体型)の3つを取り上げた。