知的財産を活用した地域ブランディング ~万願寺甘とうの事例から~

知的財産研究科修了生

本研究の目的は、知的財産を活用した地域ブランディングについて、如何なる課題が残されているのかを明らかにし、解決案を検討することである。権ky通手段は、地域団体商標の活用事例を取り上げ、その事例の地域ブランディングにおける問題点を実際に取材した。「万願寺甘とう」の課題は、類似する「万願寺とうがらし」の名称を使用した個人販売が存在することであり、それについて3つの解決方法で検討した。第1に、地域団体商標等による法的措置は困難である。第2に、差別化のためには「万願寺甘とう」と命名したことは妥当ではなかった。第3に、特別こだわって栽培した「万願寺甘とう」については、生産者個人のオリジナルブランドとするか、又は農協がサブブランドをつくることで、ブランドが向上する。