軸受業界における中小企業の知的財産戦略

知的財産研究科修了生

日本の大手3社は、世界の軸受市場でトップ5に入る実力を持ち、日本でも寡占化が進んでいる。特許出願数でもこの3社で90%を占めているが、一方中小企業も元気である。これら中小企業がどのようにして生き残こり、今後も発展できるかを知的財産戦略の面から検討した。IPC分類ごとの特許出願数の分布、経過により分析し、各社の事業戦略とも対比させて考察した。結果として、中小企業はそれぞれ歴史的、基本技術的に特徴がありそれを得意分野として育ててきたことが解った。それを踏まえて各社ごとに知的財産戦略を策定した。単なる出願奨励ではなく、強み弱みを理解し、市場ニーズ、新規方向、補完的な技術提携など具体的に提案した。