先行文献調査における知識構築の方法、並びに課題

知的財産管理事例研究修了者

現在、日本における出願件数および審査請求件数は年々鰻登りの状況となっている中で、調査の外注と任期付き審査官の確保という2つの方法が実行されている。本論は、登録調査機関内で登録調査実施者として実際に特許庁から委託された仕事(先行文献調査仕事)を行っている自らの特許調査に関する知識や経験をまとめるとともに、筆者が研究した課題とその対応案の提示を行うことが目的である。先行文献調査を行う上で必要な技術ならびに法律上の知識を解説すると共に、特定分野(アミューズメント分野)での経験をもとに、先行文献に関する知識の効果的な構築方法を調査・研究し、併せて課題とそれへの対応策を研究し考察した。