我が国の建設業における知的財産管理のあり方について

川M 隆司

我が国の建設業は、全産業の第3位に位置付けられている基幹産業である。しかしながら、建設業における知的財産活動は、他製造業と比して立ち遅れている状況にある。業界全体として知的財産活動が具体的企業戦略として捉えられていない状況といえる。 建設業界は、その歴史や業界構造、更に政治経済の動向や制度の変遷等に密接に影響されるという特殊性を内在している。本研究は、建設業における知的財産活動の実態を調査・分析して、知的財産戦略の浸透が立ち遅れた原因を模索し、今後の国土の建設を担う建設業においての知的財産活動の方向性と知的財産管理のあり方を研究し提案するものである。