リーチ・スルークレームについての考察―アプタマー創出技術に関する日欧の審査手続の比較より―

知的財産研究科修了生

リーチ・スルークレームとは、「現在開示された発明に基づいた将来なされるであろう発明に対するクレーム」である。これらのクレームには、基礎的なスクリーニング方法により同定されるかもしれない候補化合物や、その下流用途に向けられたクレームを含んでいる。このリーチ・スルークレームについての運用についての基準が、三極で確認されたにも関らず、その運用に差異が生じているのではないか、という疑いが生じた。リーチ・スルークレームと思われるSELEX法、アプタマーに関する出願の欧州と日本での審査の手続を比較し、その差異がどこで生じたのかについて考察した。