家庭用燃料電池コージェネレーションの事業・技術・知的財産面からの研究

藤原 正樹

温暖化ガスCO2削減とエネルギー安全保障の救世主『エネファーム』(家庭用燃料電池コージェネレーション)の開発は、広範な技術が複合したシステムを実用化する大型プロジェクトである。 その研究開発には、長い時間と大きな投資を必要とし商品化までの負担が大きい。 本研究の対象である燃料電池の開発では、技術開発競争、知的財産の獲得競争、事業上のリスクの分散を円滑に行うために、共同開発の手法が取り入れられている。 燃料のガスに詳しいガス事業者と電気に詳しい電機メーカーが互いの強みを発揮した異業種企業の共同開発の実態を事業面、技術面、知的財産面から分析し、今後も増加するであろう大型プロジェクトへの取組方法のヒントが得られた。