授業構成の理念とは?

体育の授業は、ただ単に知識を得るだけでは不十分であって、その知識をいかに利用し、習慣化させるかが重要なポイントになります。
そこで、今まで行われていた“講義”“実技”といった分断された授業形式ではなく、講義と実技がリンクし、“身体を動かして理解を深める”という非常にユニークな演習形式を採用しています。
これは、“演習形式”が“習慣の定着”という意味で効果があるという健康教育の研究成果に基づいています。
健康体育研究室では、授業の内容を大きく2種類に分け、すべての学生に学んで欲しい必修的な内容を含む“健康体育I,II”、学生のニーズに対応した選択的な内容を含む“生涯スポーツI,II”を開講し、授業目標、理念の明確化を図っています。


健康体育I,IIの授業について

健康体育I,IIの授業はスポーツを介した人間関係の構築や生活習慣や運動習慣の維持増進を目的とした初年次の必修的教育となっています。

<なぜ健康教育なの?>
現代社会は、急速に超高齢化社会に移行しつつあります。しかしながら、介護保険、医療費の問題など整備されていない問題が山積みになっています。医者を頼りにせず、自分の健康は自分で守るという知識や実践スキルが要求されてくるでしょう。健康教育を軸とした体育授業が求められるのです。

<なぜ大学教育なの?>
初等中等教育では、生徒も発育発達段階なのでスポーツ実技が主体とした心身の健康増進が主体です。しかしながら、社会に旅立つ前の大学生は、大学初年次や大学卒業後の人生において如何に自分の健康と向き合い、つきあっていくかというスキルを磨く必要があります。このような視点から、健康体育研究室では、健康状態の自己管理、実践能力を大学生として身につけるべき教養の一つとして捉えています。

<なぜ運動なの?>
健康維持には、運動と食事と休養が重要と考えられています。しかしながら、最近の研究から運動には身体の健康だけでなく、心理的、社会的側面からの多面的な有効性があることがわかってきました。さらに、老化予防因子としての疫学的証拠も蓄積されつつあり、運動を軸とした健康教育が必要となるわけです。

1)健康体育I 工学部、知的財産学部 1年次前期開講科目
生涯にわたって自立的に健康的なライフスタイルを形成、維持していくことができるようになることを授業のねらいとしています。“現代社会における生活習慣と健康との関わり”を、実践を通じて学んでいきます。シラバスはこちら

2)健康体育II 工学部、知的財産学部 1年次後期開講科目
健康体育IIは“身体活動、運動による生理的、心理的変化と健康とのかかわり”をテーマとし、講義と実技のリンクさせ,複数担当で授業を展開しています。シラバスはこちら

3)健康体育I,II 工学部、知的財産学部 1年次前後期開講科目(アダプテッドコース)
本コースの対象者は,以下に示す条件を満たす学生とします。
  1. ケガを負っており,健康体育I・IIの受講が困難な者
  2. 健康体育I・IIの他のコースを履修する者の中で,授業期間中に実技を遂行することが困難なケガを負った者
  3. 先天性および後天性の障がいを持っており,実技の遂行が困難な者
  4. その他の理由で,本コースの受講を希望する者

本コースでは特に“自らの身体的状況を考慮しつつ,自己に適した運動・スポーツを行う”を重視し、授業を展開します。

授業風景はこちら、シラバスはこちら


生涯スポーツI,IIの授業について

スポーツ活動を通じた社会人基礎力の向上とスポーツ文化の学術的理解を目的とした高年次の選択的授業です。

<なぜ社会人基礎力なの?>

社会人基礎力は社会に出てから求められる重要なスキルです。社会人基礎力を鍛える場面としてスポーツ活動は重要な
位置を占めています。社会人基礎力向上を意図した体育授業を行うことで人間的な成長を促す内容になっています。

<学術的理解って何?>
紀元前五世紀のギリシャにはギュムナステイケーという学問がありました。古代ギリシャ人は裸体でスポーツを行う習慣があり、裸体運動のことをギュムナシア、その学問をギュムナステイケーと呼び、市民の教養としていたわけです。幅広い人間形成を促すには、身体技術の教養を高めると共にスポーツ文化を深く理解する事も重要なのです。

1)生涯スポーツI 工学部 2年次以上開講科目
生涯スポーツIは、主として社会人基礎力の向上をスポーツ活動を通じた人間関係の開始という視点から実践し、スポーツ文化の基礎的な理解を促す内容になっています。

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2)生涯スポーツII 工学部 2年次以上開講科目

生涯スポーツIIは、主として社会人基礎力の向上をスポーツ活動を通じた人間関係の深化という視点から実践し、スポーツ文化の発展的な理解を促す内容になっています。


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