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2016年11月 サイエンス・アゴラ「これからの高校理科教育のありかた」で報告した  

科学リテラシー調査・高校理科教育に対するアンケート

― 問題文,集計結果の詳細 ―

真貝寿明(しんかいひさあき)


「大学初年次における科学力と高大接続」

 2016年11月5日のサイエンス・アゴラにて,標記の報告を依頼されました.企画者の意図は,最近の平均的な学生像を語ってほしいということでした.
 そこで,この機会に高校の理科4教科の履修歴や基本(と思われる)事項についてリテラシー調査と題した小クイズを実施しました.本務校だけでは,データが偏ると考えられたので,知り合いにも協力を仰ぎ,文系理系にまたがって8大学(国立3大学・私立5大学)1937名の学生回答を取得することができました.ここではその報告を掲載します.

 概略については,『学術の動向』(日本学術会議編集協力,日本学術協力財団発行)の2017年1月号に掲載される予定です.


リテラシー調査の概略

 学生には高校理科の履修歴・入試種別などのアンケート調査と理科の問題20問を,合わせて20分でマークシートに回答してもらいました.
 すべての大学で教務部に許可をいただいた上で実施しましたが,複数の大学から大学名を公表しないよう要請されたため,表1に示すような調査協力校の内訳を示すに留めます.協力者の分野上,理工系の学生の回答者が多くなっています.

表1:調査回答学生数
大学学部人数
A大学私立702名
B大学私立情報科学 351名
C大学私立理工/経営185名
D大学私立理系中心127名
E大学私立文系中心99名
F大学国立文系理系 250名
G大学国立文系理系 122名
H大学国立文系理系 103名
 高校理科4教科(物理・化学・生物・地学)の内容には,暗記ものも計算問題も含まれます.ですが,教育の目標からいえば,生活の中で見聞きする事柄について,正しい科学感覚を身についているかどうかが重要だと考えます.そこで,できるだけ「考えればわかるだろう」問題,あるいは「最近ニュースなどで話題になった」問題を作成して,学生に回答してもらうことにしました.調査は無記名ですが,所属学部学科から文系・理系別の統計は取れます.

全大学の集計結果

アンケート調査に対する回答集計結果 リテラシーテストに対する回答集計結果

大学ごとの結果の詳細

調査にご協力いただきました各大学の関係者向けに詳細結果をお知らせします. ご協力いただき,どうもありがとうございました.

表2:大学ごとの結果
大学学部人数速報版詳細版(速報版含む)
A大学私立702名 速報版pdf(要パスワード)詳細版pdf(要パスワード)
B大学私立情報科学 351名 速報版pdf(要パスワード)詳細版pdf(要パスワード)
C大学私立理工/経営 185名 速報版pdf(要パスワード)詳細版pdf(要パスワード)
D大学私立理系中心127名 速報版pdf(要パスワード)詳細版pdf(要パスワード)
E大学私立文系中心99名 速報版pdf(要パスワード)詳細版pdf(要パスワード)
F大学国立文系理系 250名 速報版pdf(要パスワード)詳細版pdf(要パスワード)
G大学国立文系理系 122名 速報版pdf(要パスワード)詳細版pdf(要パスワード)
H大学国立文系理系 103名 速報版pdf(要パスワード)詳細版pdf(要パスワード)

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