図1
データベース構築
NASAの9000個の星のデータベースを参照している。このデータベースから等級、赤経、赤緯、各星に対応する星座の名前のデータを抽出する。赤経は時間・分・秒の3つのデータからなる60進法の値で、赤緯は度・分・秒の3つからなる赤経と同じく60進法の値である。各星に対応付けされた名前のデータは星座名の略名であるアルファベット3文字からなる値である。
本アプリケーションでデータベースとして使用した星は、明るい星順に−1.46〜4.6等級の星で、1001の星で構成している。赤経・赤緯・星座名略語・日本語星座名・英語星名・日本語星名の総データ数が5024となっている。
使用した古代・現代の星座
キトラ古墳や高松塚古墳などの天井画に描かれた星宿の中から二十八宿を表示可能にし、古代の星座は全域表示可能にした。しかし、星の数が少ないので、表現でき得る限りの現代の星座・星宿だけを表示している。
座標
本アプリケーションではメルカトル図法座標での表示と北極星中心の円座標の表示が可能となっている。
各操作ボタン
本アプリケーションを操作する上で、主軸になってくるのがボタンである。本章では各ボタンの目的・働きなどを解説する。
星描画ボタン―星描画ボタンが2種類あり、星を消去するボタンと合わせ3種類のボタンがある。星を消去するボタンは、星座線のみを見たいという場合を考えて作った。
星座線ボタン―星座線描画ボタンは4種類あり、星座線消去ボタンと黄道線図示ボタンを合わせて6種類ある。
名前表示ボタン―星座名(略語)・星座名(日本語)の2つのボタンと星名(英語)・星名(日本語)の2つのボタン、合わせて4種類と、消去ボタンの合わせて5つのボタンを用意している。
特定の星座拡大ボタン―現代の星座と古代中国・日本の星座を比較する中で、注目して欲しい特定の4星座だけを拡大表示するボタンである。オリオン座、おうし座、さそり座、いて座の4種類用意している。
星座名の抽出・配置・表示
1001の星のデータは各々星座名のデータを持っている。星座名のデータを持たない星も数個であるが存在する。同じ星座名を持つデータを一くくりにし、1001個データから88個の星座名だけを抽出する。条件判定し、同じ名前を省きながら新たな配列に星座名を代入する。この抽出する部分はサブルーチン化している。
拡大表示機能
画面上の好きな場所をクリックすると拡大することが出来る。クリックした座標からX座標は右方向に画面サイズの1/4、Y座標も下降方向に画面サイズ1/4の範囲の星を4倍拡大で表示することが出来る。