ステップマシン改造メモ
Last update: <2005/11/21 14:12:54 +0900>
- 対象機器
家庭用フィットネス機器(DR3866と同型機)
- 分解
アーム部分のネジを緩めてはずし(図1),蝶番になっている金具を開いて支柱からアームを外す.内部にケーブルが接続されているので,空中で外すと危ない.
図1.ネジを緩める
ケーブルは全部で3本出ている.2本は心拍センサ,1本はステップ数をカウントするセンサにつながっている.後で接続を間違えないようにマーキングしておき,コネクタを外す(図2).
図2.コネクタを外す
表示部を支柱から取り外す.表示部全体を上にスライドすると抜ける(図3).ケーブルは支柱からゆっくり取り出す.次の作業に進む前に電池をぬいておくほうがよい.
図3.表示部を外す
表示部の裏ブタは4箇所のネジで固定されているので(図4)すべて外す.
図4.表示部のネジを外す
表示部の裏ブタを外すと基板が現れる.手前の緑色をした基板が脈拍計の回路だと思われる(図5).茶色の基板とは4つの端子で接続されており,右からGND,PI,PE,V+と端子名がついている.オシロスコープで波形を見た結果,PIが脈拍であることはわかった(約1Vの範囲で振れる)が,PEの役割については不明.電源電圧はおそらく電池の容量であろう.
したがって,GNDとPIからケーブルを引き伸ばし,PCに取り込むことによって脈拍の状態をセンシングすることが可能となる.
図5.内部の様子
- 改造
ケーブルの取り回しが面倒なので,使用していないステッパーのケーブルを流用することに決めた.ステッパーのケーブルは図6の位置から生えているので,それを切断する.
図6.ステッパーのケーブルを流用する
切断したケーブルを緑色の基板のGND,PIにはんだ付けする(図7).隣の端子と接触しやすいので気をつける.ここでは白いラインがついている側をPIに接続した.
図7.流用したケーブルを半田付けする
ケーブルの取り回しの際,ケーブルは不必要に動いて外れやすくなるので,ホットボンドで固定しておく(図8).
図8.ケーブルを固定しておく
分解する手順を参考に組み立てていく.ここでは図9のように,脈拍信号を支柱の下から出している.
図9.ケーブルの取り回し
脈拍信号のGNDをAD変換のGND,PIをAD変換の適切なチャンネルに接続することによって,取り出すことが可能となる.ただし,ときどき出力が発振することもあるので,取り込み側でローパスフィルタが必要だろう.
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