STUDENT’S INTERVIEW

自由な研究を通して、社会や企業の中で生きていく主体性が確立できた

2019年2月13日

大学院では「スマートフォンに注目した公共空間のありかた」について研究しています。現在社会問題となっている歩きスマホについて、その原因を検討するとともに公共空間にその知見を応用することで、歩きスマホの問題を解決に導けないかということがテーマです。

学部時代には公共空間の設計一般について学び、はじめは学部卒での就職を考えていました。しかし、そのとき訪れたインターン先で、知識や技術を生かせる職種に進むためには大学院修了が不可欠であることを知りました。これをきっかけに、以降は迷わず進学をめざし、大学院での研究を進めてきました。その結果、大学院での研究と密接につながる大手通信事業者に職を得ることができました。大学院では建築・都市デザイン工学専攻ということで、建築についての資格も合わせて取れたことが有利に働いたようです。

大学院ではこうした専門の研究はむろんのこと、それ以外にも学んだことは少なくありません。海外研究発表や留学を通して学内や国内とは異なる価値観を知ったこともありますし、特に大きいのは社会の中で個人としてどのように動くべきかを考える視点がつかめたことです。学部時代は水泳競技部で主将も経験し、グループで動くことについての経験が積めました。しかし、大学院に進み外国人や社会人など多くの人とのつながりの中で、多様な価値観を理解し、周囲とのコミュニケーションをとりながら、個人としての自分自身を確立し、主体的に関わる姿勢を培うことができました。このことは、これから社会や企業の中で生きていく上での最大の糧になると考えています。大学院では自由に研究ができます。だからこそ、自身がどのようにすべきかを考え学べる場所なのだと思います。

荻本 雄樹

大学院工学研究科(博士前期)/ 都市デザイン工学コース 2年次