STUDENT’S INTERVIEW

大学院の濃密な2年間は、
やりたいこと進みたい道を現実にする

2019年2月16日

父の仕事が土木関係だったこと、帰郷の際に瀬戸大橋を何度も渡ったことなどから、幼いころから土木や建設の世界に憧れを抱いていました。漠然とながら橋梁に携わる仕事をしたいと思っていた学部3回生の頃、志望する設計の部署に就くには大学院卒が有利であることや非常に恵まれた奨学金制度が利用できることを知り、より専門的な知識を身につけるために大学院進学を決めました。

大学院では、橋梁が火災を受けたときにどの程度強度が低下するか、どれだけの変形が生じるかについて、解析と実験を行いました。この実験で有利だったのは国内有数の設備を誇る本学の八幡工学実験場が使えたことです。就職後の今でも会社の研究委託などで利用させてもらっています。そもそも、私のテーマが川田工業の委託研究だったので、この縁が就職につながりました。さらに、就職後もこのテーマについての研究を続けることができています。テーマが業界でも専門的な内容であるため、就職後も周囲の人が有していない知識として役立っています。大学院では共同研究の他、研究会などで多くの人との人脈ができました。また、大学院の授業や研究での発表や論文執筆の経験は、仕事での客先への連絡や成果の報告に活かせています。

私が橋梁の設計をしたいと思っていたように、やりたいことがあるならば、大学院に進むことでそれがより現実的なものとなります。多くの人とのつながりもでき、業界のこと、仕事のことが具体的に理解でき、自分とは異なる考え方なども知ることができ、選択肢が広がります。私にとっての大学院の2年間は、それまでに経験したことのないような、知識や人脈、経験を深めた、人生の濃密な時間になりました。

長谷 亮介

大学院工学研究科(博士前期)/ 都市デザイン工学専攻 橋梁工学研究室 2012年修了

川田テクノシステム株式会社(川田工業から出向中)